小さなアンドロイド
さて、iPhoneとiPadの二刀流になって1年弱、すっかりアップルに取り込まれた形になってしまったが、特に不満があるわけじゃない。iTunesは時々フリーズするけど、iCloudも、Googleでのデータシンクロも上手く行ってて、一昔PCとのデータシンクロひとつにも苦労したことなんて夢のようだ。
最近日本勢の携帯電話は「ガラパゴス化」とか呼ばれて劣勢で、しかもスマホ時代になってからは、韓国勢に対してもっと分が悪い。そこで、というわけでもないんだけど、先日知り合いがギャラクシーSIIを買ったので、となりもすなるといふアンドロイドをわたしもしてみむとて、買いました。
買ったのは日系の雄?ソニーエリクソンのエクスペリアシリーズの末っ子、mini pro(SK17i)だ。
末っ子と言っても「ミニプロ」の下にはキーボードのない廉価版の「ミニ」もあるから、本当の末っ子というわけではない。でも、キッチリ名刺サイズのフットプリントに3型液晶という、スマートフォンというよりは小さいコンパクトデジカメという感じのボリューム感だ。
この機種の最大のウリはなんといってもスライド式のキーボード。
本体を横にして、下方向にキーボードを引き出すと(というより親指で画面を押し上げると)、一昔前のキーボードザウルスみたいなQWERTY配列のキーボードが現れる。スライドしたときの感じはカッチリとした感じで好印象。キー自体もクリック感が工夫されている感じがして悪くない。スリープ状態でもキーボードのスライドで電源が入ったり(画面スワイプ必要なし)、縦横が自動で変更されたりとかの使い勝手も工夫されてる。
問題の動作速度だけれども、上位機種と同じ1GHzのCPUということで、画面が小さいことも奏功しているのかキビキビとよく動く。以前触ったことのあるSHARPの端末(IS03)に比べると、格段に速い。アニメーションもスムースだ。ためしにTVアニメーションのファイル(flv形式)を再生してみたが、綺麗でスムース。構造が基本的に違うとはいえ、VaioのType-Pよりも滑らかに再生しやがるぞ(泣)。
もちろんアンドロイド(2.3ジンジャーブレッド)端末なんで、基本操作とか画面デザインは他の機種とは大差ないけど、画面の四隅のランチャーにアプリのアイコンを登録できたりと、こまごまとした使い勝手向上策がなされている。そうそう、日系メーカーの端末だけあって、日本では発売されてないのに言語設定いじるだけで日本語表示&日本語入力が可能だ。IMEはPOBoxがあらかじめインストールされている。キーボードにも地球儀マークがあって、これで日本語のOn/Offが切り替えられる。
このほか、ハードウェアとしては、720pのHDビデオ撮影とか、5台までOKのテザリング機能とか、ソニーらしいてんこ盛り端末になっている。これで名刺サイズ、140g弱ってのがまた。
実は、購入の本当の理由は、知り合いとか家族がベトナムに来たときにテザリングできると何かと重宝なんで、この機能が使いたかったのが大きい。日本だとテザリングはいろいろ制限かかったりするけど、ベトナムは適当なので、勝手に設定できる。MobiFoneのD30というデータパッケージなら1.7GBまでは定額の12万ドン(480円)なので、費用的にもまったく問題ない。この辺は発展途上国の方が使いやすいというわけ。テザリング用だからこのサイズにしたってのもあるのね。
ちなみに買ったのはブンタウの市街地にあるTheGioiDiDong(直訳すると「モバイル世界」!)という携帯電話専門店だ。
黄色い看板が目印のチェーン店なんだけど、ガラスケースの中にずらり並んだ端末を指差して、店に無用にたくさん居ると思われる女の子の一人に取り出してもらう。中身をチェックしてからお金を払うんだけど、やれSDカード買って、とかカードリーダーつけるよとかうるさい。結局16GBのマイクロSDを付けて350ドルくらいの仕上がりになった。国際価格からすると高めだが、ドンの弱いこの国では仕方がない。
このプロミニには画面保護用のフィルムが添付されているけど、これも専門の女の子が無料で貼ってくれ、5万ドン(200円)払うと背面カバーを熱収縮フィルムでコーティングしてくれるサービスもあったりする。ミニプロには着せ替えバックプレート付いてるんだけどね。
というわけで、しばらく使ってみますわ。
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