最近、ホーチミンの携帯電話関連グッズを売っているショップに、高級ヘッドフォンが出回っている。
ホーチミンの現地系のショッピングモールーーサイゴン・スクエアとか、TakaPlazaとかーーにはたいていiPhone関連グッズを扱うブースショップがあって、そこではiPhoneのカバーだとか外付けスピーカーなんかが売られている。
これまで、時々BOSEのIE2とかが時々売っているくらいだったが、先日から、Power Beatsのヘッドフォン/イヤフォンが大量に売られるようになってきた。
日本ではあまり有名ではないブランドだけど、一部マニア向けに1万円台後半という高値で売られているものだ。
まあ、大体ホーチミンの商品流通には波があって、特定商品がドバっと売られて、またなくなるというのの繰り返しの一例だと思う。どこの店に行っても置いてあるし、こないだホーチミンから高速艇に乗ったら、BigKatの隣の若いの2名が同じブランドのイヤフォンをしてて、「出回ってるなあ」と実感した。
↑問題のMonsterBeat/Tour。きしめんコードが名古屋的。
BigKatもイヤフックのある大振りの”Monster Beats”と、インナーイヤタイプの”Tour”を買ったんだけど、なじみのショップのおばちゃんに「負けてえな」と頼んだら、二つで113万ドン(4500円)になった。市場価格というか建値は一つ80万ドンくらいだからかなりお得。最後の端数の3万ドンはどうしてもまからなかった(^_^;)。
しかし、パッケージを開けて機能チェックすると、リモコン機能が使えなかったり、付属品が全部は入ってなかったり(笑)。
うーん、流石にB級品。流石に機能不良は交換してもらったが、高額品(50万ドン以上!)を買う時にはその場でチェックすることは必要だね~。
とはいえ、一応音質は良くて、Beats By Dreの看板である重低音はバリバリ効いている。以前から使ってるBOSEのIE2はお上品な中低音の響きだけど、PowerBeatsはもう少しアメリカンなドンシャリ感だ。ただし、Monster Beatはイヤクリップがでかいし、Tourはきしめんみたいなコードで、しかも色使いが派手なアクの強いデザインなんで、日本で通勤に使うにはちょっと恥ずいかも。
いやはや街中アウトレットなホーチミンでがす。
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出張で久しぶりにマレーシアに行ってきましたよ。
マレーシアは東南アジアじゃ優等生国家なんで、インフラの整備状況はマジで素晴らしいっす。今回はクアラルンプールの中心にいたので、ホントASEANの国とは思えないアーバナイズっぷりでした。
ブンタウなんかにいるとホーチミンが超都会に見えるけど、クアラルンプールに比べたら単なる田舎町っす(泣)。
↑これが有名なペトロナスツインタワー。そびえたってます。なんたって450m超。
そんでは点描二点。
まずは空港に着いたら出口にあるDiGiのブースでiPhoneとiPad用のマイクロSIMカードをゲット。5日間のインターネットアクセスがついて1枚35リンギ。まあ1千円くらいってことですか。前回は身分証明よこせとは言われなかったけど、今回はパスポートを要求されました。でもまあ手続きは10分かかんない。この辺は日本なんかよりずっと便利。
今回は会議会議であまり外に出れなかったので、なかなかマレーシア料理にありつけず。しかし最終日にようやくブギ・ビンタンにある正統マレーシア料理の店に。ガラスケースの中にある料理を選んで皿に盛ってもらって、スプライトをつけて15リンギ。500円くらい(イスラム教国なんで、正統マレーシア料理だと酒はダメ)。カレー風味が主体ですけど、お米がおいしい。マレーシア語ではありがとうは「テレマカシ」だけど、どういたしましての「サマサマ~」がいい響きで好きだなあ。
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今年の中秋の名月は9月の12日。
ベトナムでは毎年この季節が近づくと、あっちこっちに月餅を売る店が出現します。
なんといっても旧正月(テト)と並ぶ年二回の贈答シーズンですから、さまざまな種類の月餅を並べた仮設店舗ができます。
僕の住むアパートの前に、いつもはなんでもない空き地があるんですが、ここにも8月の半ばからどんどん店舗の建設が始まり、あっという間に「月餅商店街」が出来上がりました。
しかし、この月餅商店街でも扱いブランドは数社。ほとんどは最大手の「Kim Do」なんで、どこで買っても一緒、という気がしますが、とにかくびっしり並んでます。
みんなお得意先とかボスに送ったりするそうですが、送るのももらうのもKimDo、なんてことにもなりそうですが。そうそう、近所の外国人用スーパー、Linh Phuong Marketもこの季節は店先に出してますね。ここはさすがに高級なのか、ホーチミンで一番のベーカリーの老舗、あのニューラン(Nhu Lan)ブランドです。
僕も買ってみようかなあ~?
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ベトナムで求人すると、職種によって男女比に大きな差が出ることがあります。といっても、日本でも職種によって女性が多いなんてことはよくあることだとは思いますが、選考してみたら女性ばかりになってしまったという事がままあるのがベトナムです。特に経理については、男性候補者も来たんですけど、女性の候補者に比べるとイマイチで、結局4人いる現地スタッフはみんな女性になってしまい、部長だけが親会社から派遣された男性という結果に。すっかり「〇○部長のハーレム」という感じになっています。
この経理には女性マネージャーが二人、両方とも30代後半のお姐さんなんですが、この二人の月給は800ドル前後、現地スタッフとしてはかなりの高給取りです。一人は---英語名でジェシカといいますが---シングルマザーで二人の娘持ち、しかも華僑系で英語に加えて中国語もネイティブに話しますので、多分一族でも一番の稼ぎ手のはずです。もう1人---ファムさんといいます---こっちはも会計主任の資格持ってて英語しゃべるので、一家では一番稼ぐ「大黒柱」の様です。稼頭男ならぬ、稼頭女、です。
で、この二人はなかなかオシャレで、ファッションにふんだんにお金使ってるみたいです。ジェシカは若干パンク入ってまして、ピッチリしたショッキングピンクのTシャツにグリーンのジーンズ+ピンハイヒールなんてコーディネートをしてきます。体型がおばさんですが、そんなことは気にしません。正直採用当初、「彼女は妊娠しているのではないか」といぶかったこともあります(^_^;)。 ファムちゃんの方はどっちかっていうと「ベトナム高級クラブのママ風」ルックが多いです。黒のワンピース&シルクの派手メ花柄スカーフ+網タイツという感じだったりして、ある意味シックなんですが、日本人感覚からすると「おミズ入ってるなあ」と言うのが正直な印象です。
まあベトナムでの衣料品は恐ろしく安いことが多いし、変にブランド品買うよりオーダーメイドする方が安いので、主にファムちゃんの方はオーダーみたいに思います。ジェシカだとテーラーメイドのパンクってないですからね。しかしこの二人は明らかに競っている。
この二人が日替わりで新しいコーディネートで来るので、若いアシスタントの女性二人は雰囲気的にも経済的にも圧倒されており、あんまり頑張って来ません。「お金は無いけど若さがあるもの」ってところでしょうか。で、ベトナムの野郎どもに聞くと「ベトナムでは細くて痩せた娘より、ちょっと太った娘の方に人気がある」ということで、中年になって円熟味(&重量)を増したジェシカやファムちゃんの方がベトナム男尺度的エロレベルは高いっつーことでしょうか。だから体型はっきりルックなんだ~(納得)。
ちなみにベトナム女性は美白大好きです。日焼けにはみんな非常に気を使っており、バイクに乗るときは巨大サングラスにマスク、更にパーカのフードをかぶって首筋を防御し、長い手袋で腕もガード、というのが常識です。これをやってないのはまだ目覚めてないコムスメか、もうオンナをあきらめちゃったオバちゃんかのどっちかです(笑)。この、まだ/もうオンナじゃない老若に共通しているのが「アオババ」というパジャマ風の上下を着ていること。まあジェシカやファムちゃんは多分やらない世界ですね(笑)。
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某モバイルサイトで紹介されてたマレーシアでのSIMカードなんだけど、BigKatの体験はかなり簡単だったので、以下覚え書き。
tikitは優秀な自転車で、このサイズの小径折りたたみ自転車としてはある意味最高峰の走行性能を持っていると思うけど、ホーチミンに来てから長距離走行用にドロップハンドルにしたりしたおかげで、街乗り用、というにはちょっとトゥーマッチな仕様になってしまった。
それにもとより、この国で2千ドルもする自転車をぽっと街角に止めておけないのも事実で、ブンタウに移住してから
普段使い用のセカンドカー?を買おうと思っていた。幸いブンタウはホーチミンほど交通は混雑していないし、大小の山に挟まれた市街地は平坦で、市民の皆さんも結構自転車に乗っている。
んで、アパートの近くのBa Cuという通りにあるいくつかの自転車屋を回って買ったのがこれ。
正確なメーカーは不明だが、店のオヤジによれば 「台湾製で高級」ということで、この店では多分一番高い部類に入る自転車であることは事実だ。この店というのは通りに面した、ベトナムでは普通の間口の狭い店で、日中停電のせいか、在庫が吊ってある店内は真っ暗。オヤジが懐中電灯を貸してくれ、その灯りで品定めをするのだが、暗くてよくわかんないので店先に候補をひっぱり出してもらう、という始末。しかし、オヤジの貸してくれた懐中電灯がLEDだったりするから世の中は着実に進んでいると実感。
言い値は480万ドン(約230ドル)で、「ちょっと負けてよ」と食い下がったが、なかなか負けない。結局長めのワイヤーロック(5ドル相当)をおまけに付けることで妥協した。さっそく店先で若い店員がセッティングを始めたが、これがまたいい加減。ワイヤーは短く切らずに余りを巻いてあるので、ディレーラーに引っかかったり、リアディレーラーの調整もできてなかったりでまああまり多くは期待できない感じですなあ。しかし、各ボルトはしっかり締めろと言われているようで、適正トルクもなんも考えずギリギリに締め上げてある模様(^_^;)。
仕様はというと…
(1)アルミフレーム フロントサスペンション付き
→サス付き自転車は実は初めて。スローピングのトップチューブにRockriderのロゴ。
調べてみたらなんとイギリスのブランド、Dechathlonのモデル。そういやドカ太いダウンチューブにデカスロンと書いてある。どうも欧州向けの低価格車らしいです。デカメロンの間違いじゃ…(^_^;)。
(2)ホイール
→謎のブランド/シャイニング製軽合金リム。26インチ。クロスバイク用タイヤ付き。
ブラック塗装のスポーク。樹脂製のマッドガード付き。
(3)ハンドル周り
→クロスバイク用フラットバー、ゴムグリップ。シフターはシマノラピッドファイヤタイプ。
(4)駆動系
→これまた謎ブランド/VENZO製クランク&チェーンホィール。リアスプロケはシマノ。
→ブレーキはVブレーキで、ブレーキ本体は
(5)変速系
→フロントはSRAM,リアはシマノ。前3段x後7段の21速。
(6)その他
→えらく頑丈そうなリアキャリア(ブッククリップ付き)装備。ついでに前後にでかいリフレクター。
細かいこと言っても仕方がないのだけど、まあ台湾系メインで構成されており、ホーチミンブランドのASAMAよりちょっとだけ安心感あるかも。あまり安いと鉄系部品が多くてサビるし第一重い。それから謎の液体や圧延されたネズミの死骸の多いベトナムの路面では泥除けは必須と思いました。もうすぐ雨季だし。
要するに街乗りポタリング用~。
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ブンタウ市はホーチミンから南南東方向に陸路で120㎞、南シナ海に突き出した半島の先端にあるリゾートと石油の街です。
半島は幅6㎞、長さ20㎞くらいで、北東から南西に向かって突き出してます。
ブンタウは昔からホーチミンから行く海水浴場で有名で、陸路では3時間くらいかかりますが、ホーチミンから水中翼船に乗れば、1時間半で到着します。半島の南端に街があって、人口は約30万人。街の北側にオフショアの石油の採掘基地があって、ここでの収入から、ベトナムで最も財政的に豊かな街になってます。
事実、ホーチミンから陸路を進んでくると急に道路が花咲く中央分離帯のある綺麗な道路になり、なんだかジョージアからフロリダに入った時のような「劇的な変化」に驚きます。やっぱりお金があると違います。
また、石油基地があるということで、昔から外国人が多く住む街でもあり、ガイジンにとっては過ごしやすいところになっています。
海水浴場のある2つの浜、フロントビーチとバックビーチに沿ってホテルが立ち並び、あちこちに各国料理のレストランもあります。歴史的には社会主義国でソビエトとの関係が深かったため、ロシア人も多いので、ロシア料理の店もあったりします。残念ながら日本食の料理店は1つしかありませんが、もともとご飯の美味しい国ですから日本人でも暮らすにはあまり困りません。
しかし、一方ではベトナムの田舎町という風情もあって、なかなかエキゾチックな感じがします。
ありがたいのは料理とビールが安いことで、アメリカに良くあるようなスポーツバーできちんとした本格的なハンバーガーを食べても3~400円、ビールは小瓶が100円です。
自転車乗り、特に週末ホビーライダーにとって良いのは半島を周回する海岸沿いのコースが取れることです。
半島の磯と浜が交互にある岸辺を眺めながら、小さく回って20㎞、半島の付け根まで行って1周50㎞という感じです。まあ、半島ですからそんなにバリエーションのあるルートは取れないんですが、半島の先端にはビッグマウンテンとスモールマウンテンという小山があって、ちょっとした登山コースもあります。ホーチミンでは何かしら排気ガスにまみれつつ走る、という感じでしたが、海沿いの街ブンタウではそうではなく、湿度は高めですが良い空気がありがたいです。
ちなみにスモールマウンテンのてっぺんにはリオデジャネイロみたいなキリスト像があって、ランドマークになっています。社会主義国で宗教、というと何だか意外な気がしますが、ベトナム戦争当時、北の共産主義勢力からの迫害を恐れたキリスト教徒が多く南部に移り住んだということらしく、教会や聖像を売る店なんかも多くあります。まあ、ハノイからの宗教弾圧はあまりなかったという事なんでしょうか。ちなみに、ビッグマウンテンの山麓には巨大なマリア様と観音様が並んで立ってたりして大変キッチュですね。
近くに石油基地があるせいか、また近接する河川の汚染があるせいか、海はあまりきれいというわけにはいきません。
まあ江ノ島みたいな感じでしょうか。釣りをする人も多いようです。
絶対的な人口が少ないので、夜になると静かになりますが、海岸沿いにある公園ではバイクがずらりと並んで夜を楽しむ人々であふれます。沖には漁船なのかタンカーなのか、漁火みたいに灯りが見えます。海沿いにあるシーフードレストランで夕陽と漁火を見ながらビールを飲むというのがまあブンタウ的な過ごし方ですね。
というわけでまた探検の成果が出たらレポートします。
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先週の土曜、友達に聞いた「荷造りテープで作る籠の店」に行ってきた。
荷造りテープ、といってもいろいろあるんだけど、要するに家電量販店で大きな買い物をしたときとかに巻いてくれる20mm幅くらいの平たいテープのことで、通称「PPバンド」ってやつですな。本来は荷造り用の資材なんだけど、こいつを竹の代わりに編んで籠とかバッグとか作るというもの。
↑これが本来の姿のPPバンド籠。新旧並んでます。
ベトナムでは、このPPバンドで大き目の籠を編んで、バイクや担ぎ屋がよく使ってます。
一般的なのは黄色と緑のPPバンドを千鳥格子に編んで、取っ手にはオレンジ色のゴムのガスホースを切って取り付けたもの。キモチでいうと魚河岸に行く時に使う使い籠といった雰囲気。
勿論ベトナムでも竹やその他の自然素材の籠はたくさん使われているが、PPバンドの籠は軽くて水にも強く、なんといっても丈夫だし安いので、あっちこっちで見かける。
個人的にあれっていいなあ、と思っていたら、友達が「オシャレなやつもありますよ」と教えてくれた。
良く見かける割にあまり売ってるところを見たことがない、というのが不思議だったが、やっぱり専門店みたいなものがあるらしい。
で、土曜の午後、散歩がてらてくてくと歩いて出かけたというわけ。
しかし、店の場所は中国人街チョロンにあるバスターミナルの近くということだから、そろそろ最高気温が32~33度くらいになるホーチミンで、かつ距離的には10㎞近いので、お気軽なお散歩、というより忍耐の行軍って感じかな。
歩きにくいホーチミンの街路をひたすら歩くこと約2時間、ようやくバスターミナルに到着した。
結構ヘロヘロ。
↑今回最も高度な編み方をしているやつ。細いバンドと太いバンドを組み合わせてます。 お買いものバッグにはちょっとおしゃれすぎかも。
んで、バスターミナルの周囲にはとぐろを巻いている様々な店があるのだが、貰った店の名刺の番地を頼りに探すが、かなり探さないとわからない溶け込み様…っていうかもともとジモティ専用の店なんだね。でもまあ店先にいくつかぶら下がっているのでそれとわかる。
↑こいつはななめに編んであります。縁のギザギザとグラデーションになった配色がポイント。
店先には街では見かけない綺麗な色のPPバンドバンドを使ったサンプルがぶら下げてあり、入り口近くにも山積み…というか陳列ではなく倉庫みたいな感じ。
店は特に商売っ気無し。
店の奥にソファーがあって、そこでオババ以下一家がトランプしており、特に客に構う様子無し。あんまり構ってくれないのでどうしよう?とか思うくらい。ウロウロしてると娘らしき若いのが「奥にもっとあるわよ」とのこと。
というわけで入ってみると、薄暗い店の奥の更に奥の部屋に山積みになってるPPバンド籠が。
色もあるけど、形も完全にハンドバッグ状のものもあり、なかなかいい感じのものも。把手にはゴムホースの代わりに透明なチューブがはめられていたり、中には革ベルト風なものもある。しかしいかんせん店の中が暗く、こりゃ女の子が一人でやってきて楽しくショッピング気分というよりも麻薬か偽造品かなんかの怪しい取引という気分である。
↑これは小物入れ。これで2万5千ドン(100円くらい)
値段をその娘に聞くのだが、一番高そうな手の込んだ編み方をしている籠で13万ドン(500円強)、普通の編み方だと5~6万ドン(200~250円)と言ったところで、4つ買ったけど全部で25万ドン(1000円)。こりゃお土産には良いわ。
↑革風の把手のついたタイプ。これなら男が持っても大丈夫。
というわけで、なかなかスリリング?かつ大変おトク感のある買い物でしたわ~。
今日はこっちの会社の若いやつの結婚式に出てきました。
これまであちこち走り回って結婚式の会場は何度も目撃してきたが、実際に出席するのは初めて。
結婚したのはグエン君という30歳のマネージャーなんですが、最近彼女云々…という話を聞いていたので、結婚するのかなあ、と思っていたら突然「今週の日曜に結婚するから来てください」とピンク色の封筒に入った招待状を渡されました。日本だとすっごいショートノーティスですが、こっちではこんなもんらしいです。
会場は彼の自宅で、車で1時間半くらいかかります。
んで、昼11時からの宴会なんで、9時にスタートです。式自体は8時からなので、それは親族で行うようです。ちなみにグエン君はキリスト教徒なので、教会式のようですね。ベトナム南部にはキリスト教徒は多いです。なんでも、南北に分かれていたころ、北のキリスト教徒が南に逃れてきたという歴史もあるとか。
さて、会場に着くと、そこには明るい赤の垂れ幕に囲われたテントがあって、入り口には花が飾られています。自宅の中庭から外まで丸テーブルが30以上設置され、各テーブルにはプラスティックのスツールが10脚、要するに300人対応ということですね。受付でご祝儀の入った封筒を用意された籠に入れ、名前を寄せ書き風に書き入れます。僕の出したのは80万ドン(40ドル)。外資系企業のボスとしては松クラスの扱いです。結婚式の招待状の封筒に入れて出すのが普通だそうですが、一緒に行った日本人の上司の中には日本の水引飾りの付いた祝儀袋を使った人もいて、これはウケてましたね。
服装はワイシャツにスラックス&ノーネクタイくらいだったんですが、そんなもんみたいです。特に服装や色にタブーはないみたいです。中華圏では白は葬式の色なので、白以外のドレスが多いですが、ここでは別に関係ないみたいです。数についてはベトナムでは3という数は嫌われるので、ご祝儀も偶数が良いらしいです。日本だと「2で割り切れる」ので偶数は嫌いますが、「ペアの数でしょ?だから偶数」と言われるとその通りです。ちなみに3人で写真に写るのはご法度です。
会社の上司という立場もあるんですが、ステージから2列目、日本でいうところの鶴亀席みたいなところに通されます。正面のステージにはシャンペングラスのタワーと中型のケーキが3つスタンドにおかれています。早めに着いたのでお客さんが少なかったのですが、11時近くなるとどっとお客さんが入ってきて、ほぼ満席になりました。そしてしばらくしてから新郎新婦入場。
しばらく招待客にあいさつした後、自宅の祭壇にあるイエス像とご先祖の遺影に向かって報告の儀式になります。親戚のおじさんが祝詞のような謡唱を唱えます。
それからステージで双方のご両親に挟まれた新郎新婦がお披露目。グラスタワーにシャンペンを注いで乾杯、更にケーキ入刀で花火とクラッカーが鳴ります。
そこからはシンセサイザーの生オケが盛大に流れる中、新郎新婦は客席を回り、新郎は大いに飲まされます。生オケは最初雇われてるMCのおねえさんが歌いますが、途中から親族有志が次々に登場します。
新郎も新婦もお色直しは3回、グエン君も最初の白のタキシード風の衣装からブラックスーツになったりしてますが、奥さんもドレスを次々に換えてました。小柄なグエン君と同じくらいの背丈のなかなかかわいい奥さんですが、緊張しているせいかなかなか笑顔が撮影できません。途中新郎のネクタイを直したりして甲斐甲斐しいところが見えますけれども、彼女もダンナを強権支配するベトナム嫁になるんでしょうか…。
料理も次々に運ばれてきます。前菜から鍋3種というベトナム風なものですが、なかなかうまいです。ビールもナショナルブランドの333(バーバーバー)がアンリミテッドフロー状態。ウェイター係のおじさんがジョッキに入れた氷が小さくなるとトングで取り出し、新しい大きい氷を入れてくれるのもベトナム流です。珍しかったのは、鶏一羽を丸ごともち米にくるんで丸揚げにしたもので、もち米の皮が外カリカリ&内もっちりしてるところに鶏の旨味が浸み込んでいて美味いです。
開始後2時間で、宴会は流れ解散になります。だんだん客席に空席が目立つようになり、新郎新婦は出口でお客さんを見送ります。グエン君も本当にうれしそうで(まあ当たり前か)、奥さんもようやく笑顔になりました。みんなで記念撮影して帰ります。
というわけで、ベトナムの結婚式でした。
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