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レキシントンのサイクリングコース1:Lexington South High Bridge Course

レキシントンから南に行くルートはかなり慣れてきました。

今日はそのご紹介です。

出発はレキシントン市の南部地区ということにしておきます。このあたりは町並みも落ち着いていますし、お買い物スポットもたくさんあって便利ということもあって、日本人の皆さんもたくさん住んでいますしね。

[1]まずはシリートパーク

シリートパーク(Shillito Park)はレキシントン南部の大きな公園で、丁度お買物スポットであるフェイエット・モール(Fayette Mall)の裏側になります。モールとの間は線路があって完全に隔てられていますし、サイクリング用のルートもキチンと整備されているので、大変快適です。自分は普通、マノワー通り(Man’o War Blvd)を渡って、南から入ります。

 

シリートパークはジョガーは多いですが、自転車はあまり走っていません。歩行者に気をつけないと行けないです。

シリートパークを南から北に縦断すると、レイノルズ通りに出ますが、ここで西にハンドルを切って、広い歩道に出ます。ここには明確には自転車/歩行者兼用道の表示はありませんが、歩道ですが4mくらいの道幅はあるので、問題ありません。そのまま、道なりにキースシャイアーKeithshire通りを通って、レキシントンのダウンタウンを中心とする放射状道路の一つ、クレイズミルCrays Mill通りに出ます。

[2]クレイズミルを南下して、カッパーランを渡る

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↑カッパーランを渡る公園内の橋。柳の木があって、なんだか和風(笑)。
 

クレイズミル通りには、かなりの部分自転車専用レーンがあります。ここを南下です。但し、これもマノワーを越えるとすぐ終わってしまうので、今度は西に舵を切り、トウェイン・リッジTwain Ridge通りに入ります。実は、クレイズミルから、隣の放射状道路であるハロッズバーグHarrodsburg通りまで行くには、なかなか良い道がありません。勿論マノワーを通れば行けますが、歩道を走ることになりますし、その歩道はコンクリートスラブ舗装なので、ロードバイクでは快適とは言えません。更に南のブラノンBrannon通りは路肩が殆ど無いし、高速で走る車が多いので、更にお勧めできません。

また、クレイズミルとハロッズバーグの間には、カッパーランCupper Runという小川があるので、この小川を越えるルートがなかなかありません。

そこで、このトウェイン・リッジです。ここはどん詰まりにドックウッドパークDogwood Parkという公園があるのですが、その中にこのカッパーランをまたぐ小さな橋があり、ハロッズ側に抜けることができるのです。ドッグウッドパークを東から西に横断したら、ドッグウッドトレースDogwood Trace通りを抜け、ハロッズバーグに突き当たります。

[3]ハロッズバーグをひたすら南下

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↑ハロッズバーグは路肩が広くて走りやすいっす。

ハロッズバーグは大きな道路で、日本人の感覚ではもう高速道路ですが、途中までは路肩が非常に広く作られてある(1車線分丸々ある感じ)ので、街中の道路より走りやすいです。

ここをひたすら南下しますが、Rolling Hills が延々と続くこの地方の地形をジックリ味わえます。

2マイルほど下ると、ゴルフ場があり、そこの入り口からハロッズバーグと並行して走るバルバロBarbaro線に入ります。ちょっと右折ですぐ並行になります。

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↑バルバロ線はほぼ専用道って言って良いかも。

ここは一般道ですが、道幅もあるし、車がほとんどこないので走りやすいです。しかも周囲はゴルフ場と牧場で、大きな街路樹も続いていますから、大変気持ちの良いコースです。時にリスが飛び出してくるので、要注意ですが(^_^;)

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↑ここから完全に専用道。区間は短いですが、全体で8マイルあります。

このバルバロ線も途中から自転車・歩行者専用道路になって、2マイルちょっとで終わってしまいますが、そこからハロッズバーグをまたいで反対側にもサイクリングルートがあります。一旦止まってハロッズバーグを横断して反対側に渡り、再びハロッズバーグに並行して南下します。このアルマハーストAlmahurst線も一般道ですが、バルバロ線と同じくほとんど車は来ません。

これまた途中から自転車・歩行者専用道路になるのが素敵なところで、ケンタッキーの自然を満喫できるルートです。これを3マイルほど走ると、三叉路の真ん中にFamily Martがあります!といっても日本のファミマじゃなくて、シェルのガソリンスタンドに併設されているコンビニなんですが、ここまで大体15マイルくらいは走ってきているので、休憩にはもってこいです。外にベンチもありますし、軽食や水分補給にもピッタリです。でも、ロードバイクのライダーが居るのは見たことない

[4]ウィルモアという大学街

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↑三叉路を過ぎてのハロッズバーグ。ここからはクルマとせめぎ合うので、結構神経使います。路肩の凹凸にも要注意。

この三叉路をどちらに行くかですが、僕は比較的車の少ない右を通っています。ここから先、普通の州道になって路肩も狭いですし、車も結構来るので、慎重に走ります。ここもハロッズバーグロードなんですが、アメリカの道路には大抵ある脱輪防止の凹凸、Rumble Road Stripがやたらと深く、下手にロードバイクのタイヤで突っ込むと制御不能なくらいガタガタします。

こういう時は下手に路側に寄らないで、逆に堂々と存在を誇示しつつ走るのが正解だと思います。ライティングのところでも書きましたが、赤点滅の尾灯だけでなく、ヘルメットの後ろの警告灯も点けて走ってます。

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↑ウィルモアのアズバリー大学。レンガ造りの立派な校舎が続きます。

道路はイマイチなんですが、景色は良い感じです。このままウィルモアWilmoreと書いてある看板の交差点で左に曲がると、キリスト教系のアズバリー大学Asbury Universityのあるウィルモアという田舎町に着きます。ここは元鉄道の駅があって、近在の産物の積み下ろしで栄えた街だそうですが、今は大学が最大の産業のように見えます。

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↑典型的な?田舎町のウィルモア。でも大学街なので、結構おしゃれな店もあったりします。

ホントに何もない感じなんですが、大学の施設は日本の一流大学にも勝てる感じ…というか、日本の大学がショボい…んですかね。アメリカの大学は持ってるお金の額が違いますからねぇ。

[5]29号線を南下、ケンタッキー河のほとりまで

さて、大学のキャンパスを抜けて、ウィルモアのダウンタウンに入ったところでまっすぐ南西に向かう、29号線に入ります。ここから先は誠にのどかな田舎道が続きます。時々飛ばしてくるピックアップトラックには要注意ですが、ストレスは相当下がります。

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↑いわゆる高橋、のハイブリッジ。ケンタッキー川をまたぐ鉄道専用橋で、勿論現役。

ウィルモアから5マイルほどで、ケンタッキー川に突き出す丘の上のハイブリッジHigh Bridgeというところに着きます。ここはどん詰まりなので、これ以上南には行けません。

なんでハイブリッジ、かというと、ケンタッキー河が削った渓谷をまたぐ、高い橋=High Bridge of Kentuckyがあるからです。この「高橋」は鉄道専用橋なので、人間は渡れません。水面まで100m近くありますんで、渡るとしても相当勇気がいります。ここは公園になっていて、休憩所やトイレ、それにケンタッキー河の断崖から突き出した展望台もあるので、一息入れるにはもってこいです。

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↑ハイブリッジの公園にある展望台。なかなかの景色です。

で、一息入れたらまた来た道を戻ることになりますが、春の景色は最高ですね。このルートで約40マイル(64km)強になります。午前中のライドとしてもちょうどいい距離ですね。さー帰ってラーメン食べるか()

↓今回のルートのGPSでログ。コースとしては単純です。

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カンパ化進展?~ホイール換装:ZONDA C17

さて、クランクセットだけカンパになったレガシーですが、変速システムとブレーキシステムが統合されているSTIでは、これ以上あまりいじり様がない、というのが正直なところです。ホントは全部シルバー系の部品にしたいところですが、最近の部品はほとんどブラックないしグレーになっちまっており、選択肢がありません。シマノが全部シルバーポリッシュのアルテグラとか出してくれれば良いんでしょうが、そういう話はないですなあ。

それはさておき、今回のお題はホイールです。

完成車で買ったレガシーの最後の不満点はホイールです。

流石に30周年記念モデルですから、鉄下駄というわけではないのですが、FSAグループ、VisionTeam25という、中級?ホイールが付いています。重量は1800g少々、決して軽いとはいえません。Team25でも、ホビーライダーとしては全く問題ないんですが、そこは気分です(^_^;)

ということで、以前からアップグレード用に目をつけていた、カンパニョーロのZONDAが某英国サイトで安くなっていたので、ポチりました。同じ英国サイトでも、どういうわけか100ドル以上も差があります。もちろん安い方で()

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↑Wiggleから届いた箱。デカイっすが、送料は無料。

最近のバイク雑誌の特集記事では、やたらと高価なホイールの特集なんかがあって、正直バブっていると感じます。素材や各部材の進化もあるんでしょうが、ホイール1組30万円なんていうのは法外…としか。勿論それでプラシーボ含めて効果あって納得ならいいんでしょうが、アメリカの田舎の荒れた道路を週末チョロチョロ走るにはやはり分不相応です。

メンズファッション誌でコート50万円とか、腕時計300万円っていうのとおんなじ感じです。僕らとはチト違う世界かと。それを言うと「自転車に何十万円も使うなんて馬鹿じゃないの?」という批判を受けないといかんのですが()

ZONDAは以前からコスパ最高、という評価が高いのと、今期モデルのC1725C以上の太めタイヤに最適化されているということで、25C以上の剛健タイヤが必須のアメリカの道路事情では大変ありがたい。価格帯は安くなったアルテグラと同じくらいですな。

それと何より、3本スポークがまとまったG3組が、スーパーの鮮魚売り場で「奥さん、カンパですよカンパ」と言ってるみたいな、ミーハー的な嬉しさ?があります。流石目立ってなんぼのイタリアーノ、です。

さて、10日少々経ったところで、結構大きな箱が届きました。

まあ単なる段ボールなんですが、箱に貼ってあるテープもカンパマーク()。この辺は「カンパは高級品」と刷り込まれているオヤジの弱いところですな。昭和生まれの「舶来信仰」(死語)ですね。四半世紀前に和歌山で作ったスポルティーフに付いていたのがカンパニョーロの丸穴ラージフランジハブ(ヌーボー)でしたが、25年経ってようやくホイールに到達したっていうことですね〜。ホント落涙モノです。

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↑箱の中身はこんなふうに個別梱包されています。最終検査員のサインの入ったタグが付いています。

さて、別の英国サイトで、そっちのほうが安いので買ったアルテ8000のスプロケットを取り付けます。先日のディレーラーに続いて変速駆動系は(勿論)シマノです。コレも勿論当然ですが、ZONDAもシマノフリー仕様ですから、これは単にグリスを塗ってスポッとはめるのですが、最近は恐ろしく規格がバッチリなので、 全く問題なく嵌合します。BikeHandでシマノ用工具セットを買ってあるので、スプロケット用工具を使って締め付ければOK

クイックスキュアーは以前交換したKCNCのチタン&カーボンスキュアーをそのまま流用します。カンパの標準スキュアーは結構ゴツいです。

スプロケットは同じシマノの11速なので、リアディレーラーはほとんど調整なし。但し、リム幅が少し広いので、ブレーキワイヤーは少し緩める調整が必要です。

↓フリーのボディにグリスを塗って、と。

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↓フリーをハブに固定します。工具はバイクハンド製のシマノ用工具セットに入ってました。

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↓G3組のよく分かるショット。上位機種は正七角形。
 

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さて、いよいよ走行テストです。

コースは、ちょっとマンネリですがハロッズバーグをウィルモアまで降りて、そこからさらに南下してケンタッキー川で行き止まる、ハイブリッジコースです。ハイブリッジというのは川を渡る鉄道橋があるところで、川面から300フィート以上ある、高い橋=ハイブリッジです。しかしコレは鉄道橋なので、人や車は渡れませんから、自転車もここまでで行き止まり、というわけです。

ゾンダの、まずの第一印象は「かっちりしてるなあ」です。

走行時の音ですが、巡航速度に乗ると、アルテグラホイールに乗った時と似た感じの硬くて低い「ゴーッ」という音がします。スポークがピンと張ってますよ、という感じです。後輪のG3組のせいか、風切音もちょっと違いますね。

これまでのVision Team25では時速20マイル以上の下り坂で少しふらつく、というか、ややヘナる感じがありましたが、流石にそれはありません。1800g台のTeam251500g台のZONDAでは、ホイール全体で300g近く軽くなっているはずですが、剛性感はこちらのほうが大きい気がします。タイヤが小石を弾くと「カーン!」という乾いた硬い音がします。この感覚は久しぶりです。まあ、50オヤジの貧脚ではそんなに差もへったくれもないわけですが、確かに軽いホイールというのは正義である、という感じます。漕ぎ出しは確実に軽いです。各種レビューでは「練習用に最適」という耐久性についても高い評価のようですから、路面状況にいちいち気を使わなくても良い、というのも楽です。

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そう言えば変わったなあ、と思ったのはラチェット音です。

これまでのカンパのホイールというのは大きめのラチェット音というのがデフォルトかと思ったんですが、このZONDAはほとんど音がしません。完全に無音ではなく、確かにカチカチは言ってるんですが、かなり小さくて、走行中はわからないくらいです。以前、カムシンを履いたケルビムの友達と走ったときは、相当な大きな音で、「いかにもカンパ」感があったんですが、このZONDAはかなりおとなしいということです。もしかしてグリスの量なのかもしれませんが、新品をバラしてグリスを盛る程の必要も感じていないので、そのままです。

個人的にはなるべく無音が良いので、これは好みのセッティングです。

あと、ZONDAはシールドベアリングではないので、玉当たりの調整が可能です、というか調整しないといけないってことですかね。ここんとこ、シールドベアリング使用&お店任せばかりだったので、こういうことやってませんでしたが、最近のハブはよく考えられているようですね。

ハブの分解が可能ということは、玉受けの硬度の問題はあるかもしれませんが、セラミックボールとかにもできるってわけですな。まあそこまでやるつもりもないですが

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アメリカのハンドメイド~サイクリングキャップ

以前から「アメリカの職人技は馬鹿にできない」ということを言ってきました。

それはホワイト・インダストリーのアルミの鍛造・切削部品しかり、スイフト・インダストリーのバッグ類しかり、なんですが、もう一つファンシーなメイド・イン・アメリカを見つけました。

ネットでとあるセレクトショップを見ていた所、手作りのサイクルキャップが出てきました。

作っているのはオレゴンの片田舎?のRandi Jo Fabricationsというブランドです。ブランド、と言っても、小さい子の居る夫婦でやっている手作りの店のようで、ホントに小規模です。ネットがなければ成り立たないような業態ですが、コットン、リネン、それにウールという天然素材、でオーダーに従って手作りしてくれるとのこと。

発注後5週間かかるということですが、そんなに高くないですし、冬用の耳カバー付きのキャップを発注してみました。

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似たようなのは以前RSAサンバッグスで買ってみたのですが、ウールキャップはリバーシブルで二重になってて、すぐ暑くなってしまうのと、ツバの合皮がすぐ劣化してしまうという難点がありました。

4週間ほどで届いた郵便パッケージの中身は、中の包装何とも洒落てます。こういうところに気が利いているのがさすがに女性が主体で経営しているお店ですよね。感じとしてはトラベラーズジャーナル(旅行者用ノート)。細い紐にはなんと手書きのサンキュータグが。

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うーん、これはグッと来ますねえ。クラフト紙のちょっとオールドファッションなタグに手書きですよ。しびれます。しかも、Made in OregonMade in Americaじゃないんだ。このあたり、Oregon産を標榜するBike Fridayに通じるところがあります。やっぱり地場産品ですねえ。

で、肝心の中身は、誠に素朴なウールキャップです。今回は地味めのネイビー一色にしましたが、ざらっとした一重のウールなので、ヘルメットの下にかぶってもゴロゴロしなさそうです。それに今回は防寒用のリブをつけているのですが、これも優しい肌触り。

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サイズは念のため最大ではなく(日本人としては頭が大きくても、アメリカンサイズのLサイズはホントに大きいので)、Medium/Largeというちょっと大きめサイズにしましたが、これもピッタリです。この手のキャップはかぶりが浅いと道頓堀のくいだおれ太郎みたいになってしまいますが、少し深い作りになっているので、巨顔でも何とか収まりますね。それと、ツバの部分には三重ステッチが施されており、またリブもツバの終わりから始まるのではなく、ツバの端に少し食い込むようにダブってスタートしているので、耳がちゃんとカバーされます。この辺の心遣いも嬉しいところです。

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このRandi Jo、かなりの人気らしく、現在リニューアルのため新規受注凍結中とのこと。新規でどんな風に戻ってくるか楽しみですね。

とりあえずのアルテグラR8000

とりあえずなんて、お恐れながら、でありますが、R8000出ましたな(^_^;)

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↑いきなりでナンですが、取り付け完了の図。ケーブルを流用したので、アウターが長めです。

2014年のLynskey R440には当時出たばかり?のR6800系をおごったんですが、今回は完全モデルチェンジのR8000です。と言っても、やれそれ全部変えるなんてことはできませんから、まずは一番効果の有りそうなリアディレーラから。

と言っても、各レビューでは、「フロントが変わった」ということらしいんですが、フロント換えても、頻度から言うとやっぱりリアですよね。

今回はSTIレバーは105のままですから、互換性の問題はあります。

と言っても、105も昨年モデルチェンジしたばかりの、11速の5800系ですから、シフトの引きしろとかは変わらないはず。とりあえずシマノのウェブサイトでも大丈夫、と確認しました。

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↑これが元ついていたシマノ105(5800系)です。今では旧モデルとなってしまったアルテグラ6800と似た、ずんぐりした形。

さて、どこから買うかですが、地元の自転車屋でパーツだけ買うなんて芸当は?ですので、ここは通販で。

勿論王者Amazonもあるんですが、北米で通販で有力なのはどういうわけかイギリスのサイトです。

こないだイギリスの業者とは知らずにカンパのクランクセットを買ってしまったMerline Cycleがいきなりの15OFF+追加割引をやってます。新型モデルなのに…。

この辺はWiggleの方が安い場合もあるので、ちょっと要注意ですが、実は別パーツはWiggleが格安でした。どうも得意な分野があるみたいですね。

いつも通り10日ほど待ちますが、トラッキングもちゃんとできるので問題ありません。

さて、開梱です。

箱はやっぱり一般市販品の青箱(アルテは黒箱?)バージョンではなく、完成車に組み込む用のボール紙簡易梱包です。流石っすね。Amazonのフラストレーションフリーパッケージみたい()

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↑これってどう見ても市販用じゃないですよねえ(^_^;)。

ぐっと眺めて見ると、相当変わってます。6800というか、これまでのシマノのロード用モデルとは大きくデザインが変更になったようで。MTB用のコンポのノウハウを入れた、ということなんですが、ロープロファイルデザインということで、かなり「細長く」なってます。

これまではどちらかと言うと、ずんぐりとしたカタマリ感があったんですが、旧にシュッとしちゃったような感じです。特に、ダイレクトマウントじゃない普通の場合の根本のブラケット部分もあるので、ホント全体に長く感じます。なんだかどっかで見たような…?

さて、取り付けです。

105を外さないといかんのですが、これはまあ適当ですね。まだ1年乗っていないので、きちんと洗浄して仕舞っておきます。パーツクリーナーで洗浄した後、保護剤のアーマーオールとグリスを吹いて、ジップロックで密封します。

どうせまた調整しないといかんので、ワイヤー類はそのまま流用決定です。ホントはアルテグラグレードにしたら良いんでしょうが、地球の資源は有効活用です。

ウェブでの換装情報では、いろいろ結構調整しないといかん、ということだったんですが、以外にあっという間に調整完了です。ほとんどホン付け?って感じです。まあ同じシマノ系列、しかも同世代の11速同士ですから、納得といえば納得ですが、もう少しアレコレ悩むかと思っていたら、普通に付いちゃいました。

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↑開梱してみました。全体細身ですが、MTB用のコンポを思わせる力強いフォルムですね。プーリーもデカイ感じがします。ちなみにガイドプーリーの歯が高くなっています。

コレだけ見た目が違うとワイヤーの長さとか違うかと思ったんですが、そうでもありません。但し、ワイヤの固定ボルトがかなりホイール寄りになるので、マニュアル通り「固定ボルトからの突き出しは3cm」ってのは守ったほうが良いと思います。でないと、ワイヤーがスポークに接触してしまいます。ものぐさでそのまま流用したワイヤはアウターがちょっと長かったかな?この辺は105よりもコンパクトになりそうですね。

さてさて走行感。

早速いつものアップダウンの続くハロッズバーグ南下コースですが、これまた思いの外スムース。

細身なので、もしかしたら暴れやすいのかな?と思ったんですが、バシバシ決まります。レバーが105でも全く問題ありません。それでも、105RDよりシフトアップの時のチェーンの落ちる音が大きい?かもしれません。バシッ!という音が結構響きます。この辺は調整の余地があるのかもしれませんが。

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↑横にはみ出さないロープロファイルなシャドーデザイン。

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↑プーリーはKCNCのジョッキーホイールに交換しています。スキュアーと同じ赤にしてみました。

確かに変速フィーリングは軽いように思えます。これまでよりも軽い力で変速できるような…まープラシーボちゃんかもしれませんが。

全く問題も違和感もなく…なので若干拍子抜けっぽいですが、無事に50km余りを走って来ました。

途中のウィルモアという街にあるアズバリー大学の構内の芝生で休憩した時、このディレーラーをしみじみ見ていましたが、「どっかで見たような」というのがなぜだかわかりました。

「あーこれ、ユーレーのジュビリー!」

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↑2014年にレストアしたランドナー、「月光号」に付けていたユーレージュビリーロングケージ。超軽量でエレガントですが、この後アームが折れました(泣)。

そうです、あのランドナー全盛時代の名作、お仏蘭西はユーレー社のジュビリーの「細長い」のに面影が似ています。和歌山で最初に組んだスポルティーフに付いてた、あのジュビリーです。懐かしー。勿論アルテグラの方が相当無骨、ではありますが、長いケージを折りたたんでいるところは先祖返り?と思えてしまいます。デュラエースと同じ構造の最新鋭モデルが、昔々の名作と似てるっつーのもなんだか面白いですね。

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再びシマニョーロ化:カンパニョーロのカーボンクランク

なんだかますます前回と同じような展開になってきましたが、今度はクランクセットの交換です。

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FSA/ゴッサマーも悪くないんですが、1000km走らないうちに、ハブの中に入っているゴム製のシールリングがはみ出てきました。取り付け方の問題なのか、まあ雨の中を走るわけではないので機能上はあまり問題ないとは思いますが、気分は良くないですな。それにクランクは最近のトレンドで4アーム。ホリゾンタルフレームのオヤジバイクには今ひとつかなあと。

というわけで、早速換装を検討です。

しかし、世の中既に5アームのクランクの選択肢はそれほど多くなく、あったとしても古いスクエアテーパー軸対応のクランクになってしまいます。まあ、クラシックな形のフレームなので、JISのスレッドタイプのBBになってますから、スクエアテーパーでも良いんじゃないかとは思いますが、今付いてるFSA386EVOから性能は落としたくありません。それと、クラシックに銀色のクランクにしようと思ったりするともっと選択肢は狭くなってしまいます。

メイド・イン・アメリカのWhite Industryが出している、如何にも削り出しました、というクランクセットがとても渋くて良いんですが、これもSQとある通り、スクエアテーパー品です。

んで、結局前回と同じく、カンパニョーロのパワートルクのクランクを探すことに。

というのも、日本で待っているR440がこのパワートルクのクランク(Athena)になっていて、もしかして予備パーツとか工具を共用できるかなあ、というわけです。構造としてはシマノのホローテックと同じ、クランクと軸が一体になっているタイプです。コーラスなんかの高級クラスでは、「ウルトラトルク」という別規格になっていますが、アルテグラ対抗のPotenzaもこのパワートルクですから、まあこんなもんかと。このパワートルクは貫通する軸が完全に中空になっていて、反対側が見通せるという、「モロズッポヌケ」構造が特徴です。

ところがカンパニョーロも新型クランクは4アームばかりなので、5アームはあまり選択肢がありません。んで、たまたまMerlin Cycleというサイトで出ていたCXシリーズ(要はシクロクロス用)のクランクを見つけました。シクロクロス用ということなんで、チェーンリングの組み合わせは最大でも50x34というコンパクト仕様、しかもカーボン製で激安です。日本のサイトで調べるとなんと6万円超えの製品ですが、ここの通販だとなんと100ドル少々。いやーグローバリゼーション大歓迎ですなぁ。

前回R440Athenaは地元のショップ「オッティモ」で組んでもらったので世話なしでしたが、今回は面倒くさいことをやってくれそうな店のないレキシントンですから、自分でインストールしないといけません。この辺は不安が残ります。

そういうことであれば、何はともあれきちんとした工具を揃える必要があります。これについては、Parktoolがパワートルク用の工具セットを売り出しており、これを買えば問題なく取り付けや整備ができそうです。クランクを取り外す際に必要な、あの不思議工具であるところのギアプラーも入ってますが、唯一14mmという巨大アーレンキーは入っていないので、別買いです。

さて、このカンパニョーロCXクランクセットは最安値のMerlin Cycleに発注しました。発注した後で気がついたんですが、なんとこの会社はWiggleと同じイギリスの会社です。もともと欧州の製品ですから、安いのはそのせいか、とも思うんですが、部品は大西洋を渡ってくることになりました。所要日数は約10日、荷物の配送状況トラッキング付き、送料無料で関税もかかりませんでした。

ちゃんとカンパニョーロの楔形の箱に入ったクランクが届いたときはちょっと感慨深かったっすね。

もう一つ必要なのはBBカップです。要するにスレッド式のボトムブラケットにパワートルクのベアリングを保持するためのねじ込み式のカップです。これはアメリカのアマゾンでも買えて30ドル少々。

さて、部品も工具も揃ったのでFSA/ゴッサマーを外して換装です。ところが、この346EVOのカップは、普通のシマノやカンパニョーロのカップより大きくて(44mm)BBツールを別に買わないといかんことが判明しました。それにしてもBBの規格は乱立しすぎですな。

もとい、で386EVOを外しますが、これはまだ1000kmも走ってないので、ネジも固着しておらず、スンナリ外せました。

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↑ゴッサマー取り外しの図。専用レンチが必要なのが困ったもんです。

グリスを一旦拭き取り、塗り直してパワートルクのカップを取り付けます。JIS(English)規格のスレッドなので、右ワンは逆ネジ仕様ですね。

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↑イタリア製でも規格はJIS。グリスを塗って締め付けます。

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↑ここはBikeHandのシマノ用工具セットに付いていた標準レンチでOK。

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↑チェーンリングが収まります。右クランクがクランク軸と一体のホローテックと同じ思想。でも、軸が中空なのが「軽さ自慢」ですかねえ?

 

BBカップがきちんと座ってしまえばあとはどうということはありません。チェーンリング側クランクと一体化しているクランク軸をBBに通して、クランクの根本のベアリングがカップに座ったら、今度は反対側にベアリングとベアリング抑えのスプリングワッシャをいれ、シールを嵌めます。そんで左クランクを取り付けます。この時に左クランクが軸の歯車状の切り欠きの根本まで押し込まれている事が必要です。

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↑今度は左側です。ここはベアリングとスプリング、それにプラスティック製のシールリングを入れます。これはベアリングを入れたところ。ホントはCXは専用品があるんですが、これは普通のパワートルク用。

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↑そんでもって、左クランクをボルトで締結。ここで14mmなんていう巨大アーレンキーが登場です。

 

自分はアメリカの百均ショップ、「ダラーツリー」で買ってきた1ドルのゴムハンマーを使いました。

 

そんで、最後に14mmのアーレンキーを使う固定用のボルトを締め上げておしまいです。割りとあっけない。

 

ホントはこの固定用ボルトの締め上げにもキチンとトルクレンチを使う方が良いんでしょうが、このサイズのトルクレンチになるとレバーの取り付けサイズがワンサイズ上になり、エラく高くなってしまうので、普通のL型キーで目一杯?締めてヨシとしました。

 

仕上がりは上々です。

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↑仕上がりの図です。カンパクランクとシマノのディレーラー他が同居のシマニョーロ。

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↑このCXクランク、カーボンということで、質感としてはなかなか男前です。この石材みたい表面がなんだかそそりますね。 

 

やっぱりオヤジバイクには5アームです。これでチェーンリングがAthenaと同じグレーだったら、チタンカラーに合って良かったんですが、CXは黒しかありません(黒地に機械切削面がアルミシルバー)。カンパニョーロはチェーンリングの換装が面倒なので困ります。それに別買いすると高いしね~(^_^;)

 

以前、R440で手賀沼の周辺を走っていた時、若者に「どうしてクランクセットだけカンパなんすか?」と聞かれ、「やっぱり4アームってかっこ悪いじゃん」と言ったら、「へ?」と理解不能である旨の回答をもらいましたが、そういうもんですな~。オヤジは5アームなんだよ!()

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↑さあて、試走の途中の芝の上。ケンタッキーにはこういうところに事欠かないので、絵になります。

 

デザインはともかくとして、変速性能ですが、これも変わらないような気がします。もともとFSAとシマノ105の混成だったので、基準が不確かかもしれませんが、全く問題ありません。これはアルテグラとの組み合わせでのR440とも同じですな。ちなみに、カンパニョーロCXのクランクセット(正確にはチェーンリングか)にも10速仕様と11速仕様があり、580010511速仕様)なので、当然CX11速にしています。それにしても、シマノのフロントの変速は本当に良くなりましたね。これまで105-10(5600)→アルテグラ11(6800)→105-11(5800)と乗ってきましたが、6800以降のフロントの変速は別次元のように軽く、速くなりました。5800系でもあんまり遜色ないですし、シマニョーロ化しても違いが余りわかりません。

 

回転の軽さ云々は既にプラシーボ効果が入っているので全く客観的ではありませんが、あくまでもカンパニョーロ的によく回るように思います。当然ですが、ゴリゴリ感は全くなしです。しかし、カンパニョーロのパワートルクについては、5000kmでメンテ必要ということで、そのためにも専用工具を買ったわけですが、構造的に防水性は低いと思います。CXはシクロクロス用ということで、普通のロードモデルとは違うベアリングやパッキンになっているらしい?ですが、結局アメリカでは専用部品が入手出来ず、結局普通のパワートルク用のパーツで組み上げています。でも実用上大きな問題はありません。

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↑途中で見つけたジェサミン川の流れ。美しい〜。自宅から25kmくらいのところですね。

 

自分でやったので、異音等は気になるところですが、200マイルほど走ったところでは出てきていません。まあ、出てきたとしても専用工具があるのでなんとかなるかと(^_^)

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追っかけ犬対策

アメリカは御存知の通りの「お犬様大国」で、家も庭も広いこともあって、犬は生活コンパニオンとか家族の一員としてかなりの数がいます。

ところが世の中には賢くておとなしい犬ばかりではなく、自転車ライダーを見ると追っかけて威嚇してくるような犬も居ます。

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↑こういう上り坂で襲われると、心拍数限界っす。

自分も先日、いつものハロッズバーグロードウィルモア周回コースで、なんと2回も犬に追っかけられました。これまで1年余り、そういう経験はありません。以前インドのグルガオンでヤバそうな野犬の群れにガンを飛ばされたことはありますが、襲われたことはありません。

週例ライドでもハートレートモニタを付けて、サイクルコンピュータに心拍数を表示させてログしてますが、2回めの上り坂でビーグル風のヤツに追いかけられたときは、最大心拍数195bpmで、もう限界ですな~。ホントに死にそうになりました。

正直言うと、犬は嫌いな方ではなく、どちらかというと仲良くなれる自身があるんですが、この追っかけ犬共はそういう会話の余地がない感じでした。帰っていろいろ調べてみると、流石のお犬様大国アメリカだけあって、年間咬傷件数はなんと86万件。
やはり自転車ライダーが襲われる例も多く、いろんな対策がウェブに上がってます。


(1)犬は走る獲物を追いかける性質があるので、止まったら興味を失う

 止まって咬まれたらというリスクはなかなか取れないっすよね。
(2)大きな声や音を出す

 →大きな音を出すサイレンも売ってます。
(3)自転車を武器にして戦う

 愛車を武器にって難しいよね。
・・・とまあ色々。


んで、結局自分が採用したのが所謂「熊スプレー」で、トウガラシエキス(カプサイシン)のスプレーで犬に打撃を与えようというわけです。日本でも「防犯スプレー」で売ってる護身用のやつですな。
アメリカでは郵便配達員が襲われる場合が多いらしく、「USPS御用達」ってのもあります。amazon10ドル位、翌々日郵便配達、ってお手軽。手のひらに収まるミニサイズです。

↓Amazonで買ったDefence Sprayです。

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↓コレが中身。安全装置になってるキャップを半回転させてスプレーします。片手で操作可能です。

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但し、これを走りながら正確に打ち込むというのはシャアでもない限り困難と思料。まあ気休めですな。
普通の犬(ポインター等の俊足狩猟犬は除く)の最大速度は20マイル/h32km/h)なので、これは貧脚な自分でもそんなに難しくない速度。ぶっちぎれます。しかし上り坂は無理だにゃあ。
もし咬まれたら、何とか撲殺して狂犬病にかかってないか検体を持ち帰らないといかんな~。賠償要求とか面倒そう・・・。なんて書くと、愛犬家の皆さんに怒られそうですが、実際チト命がけ・・・なもんで(^_^;)。

Copyright BigKat 2017

Leh Cyclingのサドル

Leh Cyclingはテキサスにあるサドルのカスタマイズの工房で、Carson Lehというお兄ちゃんがやってます。Lehは既存のサドルにデザインをした革を貼り付けるという手法で、好みに合ったサドルを作ってくれるという商売をやってます。

ポイントは「好きなサドルが使える」ということで、個人差あって、好みの差が激しいサドルというパーツで、自分にあったサドルがカスタマイズできるというのがアドバンテージです。

BigKat2014年にインドから帰った時に、満を持してテネシー産のチタンバイク(Lynskey R440)を買いましたが、その時にイージーオーダーしたのがテキサスのLeh Seatのサドルで、これがなかなか良かった。

ベースとなるサドルは保守的に、評価のはっきりしているFizikArioneにしたんですが、これがピッタリ。

それまで、時間はかかっても体に合うように変形していく革のサドルを頑固に使ってきましたが、最新のサドルが粋になるということなら大歓迎でした。それに、革サドルはどうしても重量が重くなりますが(ブルックス製だとチタンベースでも400g位)、シンセティックのサドルは200g台で収まります。

何より、自分の好きなデザインにできるというのが最大の魅力です。

前回のR440の時に「サドルに上張りをするということは、耐久性は?」と思っていたんですが、3年のライドで全く問題なし。Carsonに聞いても「手入は特になしで、水濡れもある程度は大丈夫」ということなので、時々クリームを塗るくらいです。

摩擦の多いところはヨレるかな、とも思ったんですが、これも問題なし。天然皮革ということですが、表面は化学塗料でしょうから、結構強靭なのかもしれません。

今回のバイクはR440と同じくテネシー州チャタヌーガのLynskey。しかも、ややオヤジ入ったホリゾンタルフレームのクラシックテイストの入ったLegacyです。

バーテープをLynskeyの純正の白にしたので、前回のナチュラルブラウンと違って今回はサドルも白に。

つや有りのSmooth Whiteにして、飾り穴のパターンは「毘沙門亀甲」にしてみました。これは三叉が組み合わさって亀甲柄になっている、毘沙門天の甲冑の模様だそうで。このパターンを両側に配置し、真ん中はプレーンにして境界をステッチで区切ってもらいます。

Saddle_design

Carsonとメールで会話しながらアイディアを送り、デザインを詰めていきます。白地に赤のドットが亀甲柄を構成するというデザインで発注決定です。

ここで支払いますが、Carsonのところは相当仕事が混んでいるらしく、この時点で25番目(^_^;)。納期は3ヶ月後と言われました。

さて、待つこと結局半年近く。職人を急がせるとロクな事はないので、ジックリ待ちました。この間、Carsonからメールが来て「出来上がるから送る」とこのこと。UPSで送られてきた箱の中にはもう一つFizikの箱が入っており、その中に特注アリオネが入っていました。

正直最初は意外、という感じで頭のなかで想像していたのと若干印象が違います。デザインで頭に描いたものと、現実のブツとの差ですね。

ところがCarsonの丁寧な仕事を見ているうちに段々良くなってきて、じっと見入ってしまいます。

アメリカの職人芸はなかなかに素晴らしい。メダリオンのパンチング作業にもスキがありません。ステッチも、裏側の革の折り返しも大変に丁寧です。Carsonの仕事ぶりは変わらないようです。

唯一課題があるとすると、天然皮革だということで、やはり生物由来の若干のむらやシワはあります。これを「天然素材の味」と見るか、それとも「やっぱり完璧にツルツルスベスベでないとイヤ」とするかは好みですが。

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↑やっと届いたCarson Leh謹製カスタムアリオネ。Fizikの箱に入ってます。アメリカ国内だと普通にUSPSで届きます。

週例ライドの朝にLegacyに取り付けてみます。今度は予想通りで、白いバーテープとマッチして、統一感があります。Legacyはチタンそのままのフレームに、白(バーテープとフレームのロゴカラー)・黒(コンポーネント)・赤(ヘッドのスペーサーやクイックリリースの金具)という色使いなので、白地に赤いドットがぴったり来ます。

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↑こんな感じですが、普通に見てるとあまりメダリオンの孔の赤は目立ちませんね。

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↑毘沙門亀甲だと、アメリカンというより、どっちかって言うとヨーロッパ風のデザインになっちまいますな。

良いのは座り心地が保証されていることで、これまで使っていたサドルと同じなので、これはありがたい。事実、最初のセッティングで100マイル程乗りましたが、全く変更しないでOKというありがたさ。アリオネ本来の良さはそのままです。

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↑ケンタッキーのブルーグラスの上に転がしてみると、こんな感じ。

半分は自己満足の世界ではあるんですが、やっぱり自分のデザインのサドルに乗れるってのはいい気分ですね。Thank you, Carson!

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クールなデザインのベル

ロードバイクに限らず、スポーツバイクで問題になるのが「ベル」です。

走りとしては完全にデッドウェイトですが、保安部品なんで付けないと怒られます(^_^;)

とはいえ、最近はサイクルコンピュータやらライト類でコクピット周りは混雑していますし、なかなかかっこいいベルというのもありませんでした。ランドナーだとベルも装飾品として重要ですから、真鍮のでかい奴でもいいんですが、あまりに大時代なのもねえ。それにベルの音で先行者を追い払う、というのも好きじゃありませんし。

ところが、数年前にアメリカのクラウドファンディングで生まれたSpur Cycleのベルが結構革命的でした。CNCでの削りだし、プラスティッキーな部分を極力排したデザインで大変クールな出来栄えでした。

ツーリングで偶々寄った高崎のIKDで買ったんですが、ホントに素晴らしい出来でした。澄んで通る音も妥協がありません。

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↑こいつがノグのオイ。超クールなデザインです。

んでもって、今回のLegacyもどうするか悩んだんですが、R440と同じというのも面白くないので、ノグのOi、というリング状のベルにしてみました。このOiも大変優れたデザインで、金属のリングにしか見えないので、ハンドル周りがスッキリ見えます。Legacyのハンドルバーの根本径はΦ31.8ですから、Lサイズを買いました。

特に自分の場合、安全上クロスレバーは必須装備なので、人より余計に混み合うハンドル周りなのでありがたい。きっちり収まって何も邪魔していません。

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↑一応全部収まりました。シフトワイヤはベルの台座をくぐってます。

それと特筆すべきは3千円台という安さです…といっても、ベルに三千円も出すんかい!といわれそうですが、前述のSpurのベルはアメリカで買っても50ドルくらいしますから(言い訳になってない)。

唯一の弱点はチンカンベルの要諦である打鍵のバネが弱く、音が小さいことまあ余り使わないので良いんですけど、コノヘンはSpurのベルに軍配が上がるかなあ。それに、構造上どうしてもベースがプラスティックになるし、打鍵もプラなので、ほとんど見えないとはいえ、質感のツメをもう少ししてほしいなあと。打鍵を金属にするだけでもだいぶ違うと思うんだけど。

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タイヤ交換→グラベルキング

KENDAのタイヤは丈夫そうで良いんですが、イマイチ色気がないので、以前から考えていたパナレーサーのグラベルキングに履き替えてみました。

Panaracerは頑固に日本製を標榜していますが、最近Made in Japanと言っても信用できない物も多くあるのは事実です。大体、工業製品で「Made in *****」を声高に言い始めるとその国の製品はヤバイ、という歴史があるので。Made in USA!と言ってるアメリカも言ってる当人たちの製品がヤバイからですからね。敢えてそんなこと言わなくても売れてるUSA製品の方が良かったりします。工業製品でそういうのがあまり声高だと、「ウチは海外への技術移転して現地生産できるマネジメント能力ありませんよ」と言ってるみたいでね()。最近はMade in Taiwanも結構強調されたりしてます。台湾も頑張って欲しいけど…。

それはともかくとして、Panaracer2013年に自分で組んだ古典回帰ランドナーでもコルデラヴィの65035Aを使わせてもらって結構気に入ってますし、Pocket Rocket45125Panaracerです。

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グラベルキング、というからには丈夫なんでしょうね?ということなんですが、ブロックパターンではなく、ヤスリ目のような踏面で、たしかに走りは軽そうです。重さも70026C240gなんでかなり軽いです。

しかもこいつはケブラービードで折りたたみができます(だから軽い)。と言っても、サイドウォールは軽量ロードタイヤの様にペナペナせず、ガッチリしてる感じです。

でも、買う時に一番気になったのはブラウンとブラックのツートーンだというところだったりして(^_^;)

黒ボディに銀色軍艦部のツートーンのオヤジカメラと同じ発想ですな~。

そう言えば同じことを日本に残してきたLynskey R440にもしてます。タイヤはコンチネンタルだったけど。でもまあ、Legacyというホリゾンタルフレームを買うというところで既にオヤジ入ってますから、この道を極めないでどうする、と()

さて、換装は普通のクリンチャーなので簡単です。チューブが縒れないように注意するくらいです。

最大空気圧は105psiということなんですが、アメリカの道路事情と、乗り心地重視で80psiにしてみます。これでも結構カンカンな感じです。

試走ではレキシントン南部からジェサミン郡に向かう舗装道路を走りましたが、KENDAに比べて柔らかい感じがします。走りは重たくありません。まあ比較対象が違うからですが。

アメリカでロードバイクに乗ろうとすると、自動車優先で設計されている道路システムですから、どうしても路肩の亀裂を乗り越えたり、段差のある歩道を横切ったりします。また、大きな道路の路肩を走ると、砂利やいろんなものの破片が落ちてますから、ヤワな軽量タイヤでは限界があります。多少の段差や亀裂なんかは無視できるくらいでないと、実用的ではありません。そういう意味では、このグラベルキングは耐パンク性と重量、それに走りの軽さのバランスが上手く取れていると思います。

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それに値段もアメリカで買っても送料込みで30ドル台ですから、かなり勉強していると思います。ヤスリ目のトレッドパターンはすぐ無くなりそうですが、舗装道路を走る限りはそんなに気にならないかなあ。

Copyright BigKat 2017

米国では結構重要なライティング関係

自分の走り方では、まず夜間を走るということはないので、本格的なライトは必要ないんだけど、アメリカではまず「自分がここにいる」ということをアピールするために必要だ。大抵のライダーはヘルメットにもストロボ可能なライトを取り付けていて、Turn on Red(赤信号でも右折可能)のルールのあるアメリカで、右折車線の左側=要するに車線の中央に近い車線を取る場合の所在アピールをしている。

そんでもって、売っている尾灯でも、ストロボのパターンがアメリカのパトカーみたいな派手なタイプもあるので、相当アピールしないといけないということだと。

そういう意味では昼間でも前照灯も必要ということで、今回はAmazonで前後同じデザインのLEDライトを買ってみた。最近の流行りの面発光タイプで、縦長のデザインのものだ。ブランドはNight Pro Visionって言うけど、類似の商品が別ブランドで出ているので、製造は多分どっかの中国メーカー。モデルはLine120R。光量はカタログ値で120ルーメン。

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電池も、これまた流行りのUSB充電式で、ミニBタイプで2時間で充電できるらしい。USBコネクタを覆うフタがやや貧弱なので、水濡れが心配だけど、大手メーカー品の半額なので許しましょう。

発光パターンと光量がそれぞれ選べるので、好きに発光させればいいが、取り付け場所に悩む。ホントは高い位置が良いので、サドル下のシートチューブに付ければ良いのだが、サドルバッグを付けるとなると、やはりシートステーに取り付けることになる。日本とは車両の進行方向が逆(右側通行)なので、左側に取り付ける。

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もっと悩むのは前照灯で、どこに取り付けたらいいのやら。

ハンドル周りはインラインブレーキを取り付けていることも有り、既に相当混み合って無理。となるとフォークに取り付けることになるが、イマイチな仕上がり。

そこで、ハブ軸に取り付けようと思いたち、KCNCが出しているライトアダプターを買ってみた。

これはクイックリリースのスキュアーの固定側のキャップと取り替えて、軸上にライトなどを取り付ける場所を作るというもので、軽くて安いし、何よりマシーンドの質感が良い。

この延長軸にライトを取り付けてみると、なかなか機能的かつ見た目も満足。しかし、普通クイックレバーを左側にセットするので、通常だとライトが右になってしまう。これは日本では良いんだけど、右側通行のアメリカではちょっとなあ。でもしばらくはこれで運用してみようっと。

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