カンパ化進展?~ホイール換装:ZONDA C17
さて、クランクセットだけカンパになったレガシーですが、変速システムとブレーキシステムが統合されているSTIでは、これ以上あまりいじり様がない、というのが正直なところです。ホントは全部シルバー系の部品にしたいところですが、最近の部品はほとんどブラックないしグレーになっちまっており、選択肢がありません。シマノが全部シルバーポリッシュのアルテグラとか出してくれれば良いんでしょうが、そういう話はないですなあ。
それはさておき、今回のお題はホイールです。
完成車で買ったレガシーの最後の不満点はホイールです。
流石に30周年記念モデルですから、鉄下駄というわけではないのですが、FSAグループ、VisionのTeam25という、中級?ホイールが付いています。重量は1800g少々、決して軽いとはいえません。Team25でも、ホビーライダーとしては全く問題ないんですが、そこは気分です(^_^;)。
ということで、以前からアップグレード用に目をつけていた、カンパニョーロのZONDAが某英国サイトで安くなっていたので、ポチりました。同じ英国サイトでも、どういうわけか100ドル以上も差があります。もちろん安い方で(笑)。
↑Wiggleから届いた箱。デカイっすが、送料は無料。
最近のバイク雑誌の特集記事では、やたらと高価なホイールの特集なんかがあって、正直バブっていると感じます。素材や各部材の進化もあるんでしょうが、ホイール1組30万円なんていうのは法外…としか。勿論それでプラシーボ含めて効果あって納得ならいいんでしょうが、アメリカの田舎の荒れた道路を週末チョロチョロ走るにはやはり分不相応です。
メンズファッション誌でコート50万円とか、腕時計300万円っていうのとおんなじ感じです。僕らとはチト違う世界かと。それを言うと「自転車に何十万円も使うなんて馬鹿じゃないの?」という批判を受けないといかんのですが(汗)。
ZONDAは以前からコスパ最高、という評価が高いのと、今期モデルのC17は25C以上の太めタイヤに最適化されているということで、25C以上の剛健タイヤが必須のアメリカの道路事情では大変ありがたい。価格帯は安くなったアルテグラと同じくらいですな。
それと何より、3本スポークがまとまったG3組が、スーパーの鮮魚売り場で「奥さん、カンパですよカンパ」と言ってるみたいな、ミーハー的な嬉しさ?があります。流石目立ってなんぼのイタリアーノ、です。
さて、10日少々経ったところで、結構大きな箱が届きました。
まあ単なる段ボールなんですが、箱に貼ってあるテープもカンパマーク(笑)。この辺は「カンパは高級品」と刷り込まれているオヤジの弱いところですな。昭和生まれの「舶来信仰」(死語)ですね。四半世紀前に和歌山で作ったスポルティーフに付いていたのがカンパニョーロの丸穴ラージフランジハブ(ヌーボー)でしたが、25年経ってようやくホイールに到達したっていうことですね〜。ホント落涙モノです。
↑箱の中身はこんなふうに個別梱包されています。最終検査員のサインの入ったタグが付いています。
さて、別の英国サイトで、そっちのほうが安いので買ったアルテ8000のスプロケットを取り付けます。先日のディレーラーに続いて変速駆動系は(勿論)シマノです。コレも勿論当然ですが、ZONDAもシマノフリー仕様ですから、これは単にグリスを塗ってスポッとはめるのですが、最近は恐ろしく規格がバッチリなので、 全く問題なく嵌合します。BikeHandでシマノ用工具セットを買ってあるので、スプロケット用工具を使って締め付ければOK。
クイックスキュアーは以前交換したKCNCのチタン&カーボンスキュアーをそのまま流用します。カンパの標準スキュアーは結構ゴツいです。
スプロケットは同じシマノの11速なので、リアディレーラーはほとんど調整なし。但し、リム幅が少し広いので、ブレーキワイヤーは少し緩める調整が必要です。
↓フリーのボディにグリスを塗って、と。
↓フリーをハブに固定します。工具はバイクハンド製のシマノ用工具セットに入ってました。
↓G3組のよく分かるショット。上位機種は正七角形。
さて、いよいよ走行テストです。
コースは、ちょっとマンネリですがハロッズバーグをウィルモアまで降りて、そこからさらに南下してケンタッキー川で行き止まる、ハイブリッジコースです。ハイブリッジというのは川を渡る鉄道橋があるところで、川面から300フィート以上ある、高い橋=ハイブリッジです。しかしコレは鉄道橋なので、人や車は渡れませんから、自転車もここまでで行き止まり、というわけです。
ゾンダの、まずの第一印象は「かっちりしてるなあ」です。
走行時の音ですが、巡航速度に乗ると、アルテグラホイールに乗った時と似た感じの硬くて低い「ゴーッ」という音がします。スポークがピンと張ってますよ、という感じです。後輪のG3組のせいか、風切音もちょっと違いますね。
これまでのVision Team25では時速20マイル以上の下り坂で少しふらつく、というか、ややヘナる感じがありましたが、流石にそれはありません。1800g台のTeam25と1500g台のZONDAでは、ホイール全体で300g近く軽くなっているはずですが、剛性感はこちらのほうが大きい気がします。タイヤが小石を弾くと「カーン!」という乾いた硬い音がします。この感覚は久しぶりです。まあ、50オヤジの貧脚ではそんなに差もへったくれもないわけですが、確かに軽いホイールというのは正義である、という感じます。漕ぎ出しは確実に軽いです。各種レビューでは「練習用に最適」という耐久性についても高い評価のようですから、路面状況にいちいち気を使わなくても良い、というのも楽です。
そう言えば変わったなあ、と思ったのはラチェット音です。
これまでのカンパのホイールというのは大きめのラチェット音というのがデフォルトかと思ったんですが、このZONDAはほとんど音がしません。完全に無音ではなく、確かにカチカチは言ってるんですが、かなり小さくて、走行中はわからないくらいです。以前、カムシンを履いたケルビムの友達と走ったときは、相当な大きな音で、「いかにもカンパ」感があったんですが、このZONDAはかなりおとなしいということです。もしかしてグリスの量なのかもしれませんが、新品をバラしてグリスを盛る程の必要も感じていないので、そのままです。
個人的にはなるべく無音が良いので、これは好みのセッティングです。
あと、ZONDAはシールドベアリングではないので、玉当たりの調整が可能です、というか調整しないといけないってことですかね。ここんとこ、シールドベアリング使用&お店任せばかりだったので、こういうことやってませんでしたが、最近のハブはよく考えられているようですね。
ハブの分解が可能ということは、玉受けの硬度の問題はあるかもしれませんが、セラミックボールとかにもできるってわけですな。まあそこまでやるつもりもないですが…。
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