再びシマニョーロ化:カンパニョーロのカーボンクランク
なんだかますます前回と同じような展開になってきましたが、今度はクランクセットの交換です。
FSA/ゴッサマーも悪くないんですが、1000km走らないうちに、ハブの中に入っているゴム製のシールリングがはみ出てきました。取り付け方の問題なのか、まあ雨の中を走るわけではないので機能上はあまり問題ないとは思いますが、気分は良くないですな。それにクランクは最近のトレンドで4アーム。ホリゾンタルフレームのオヤジバイクには今ひとつかなあ…と。
というわけで、早速換装を検討です。
しかし、世の中既に5アームのクランクの選択肢はそれほど多くなく、あったとしても古いスクエアテーパー軸対応のクランクになってしまいます。まあ、クラシックな形のフレームなので、JISのスレッドタイプのBBになってますから、スクエアテーパーでも良いんじゃないかとは思いますが、今付いてるFSAの386EVOから性能は落としたくありません。それと、クラシックに銀色のクランクにしようと思ったりするともっと選択肢は狭くなってしまいます。
メイド・イン・アメリカのWhite Industryが出している、如何にも削り出しました、というクランクセットがとても渋くて良いんですが、これもSQとある通り、スクエアテーパー品です。
んで、結局前回と同じく、カンパニョーロのパワートルクのクランクを探すことに。
というのも、日本で待っているR440がこのパワートルクのクランク(Athena)になっていて、もしかして予備パーツとか工具を共用できるかなあ、というわけです。構造としてはシマノのホローテックと同じ、クランクと軸が一体になっているタイプです。コーラスなんかの高級クラスでは、「ウルトラトルク」という別規格になっていますが、アルテグラ対抗のPotenzaもこのパワートルクですから、まあこんなもんかと。このパワートルクは貫通する軸が完全に中空になっていて、反対側が見通せるという、「モロズッポヌケ」構造が特徴です。
ところがカンパニョーロも新型クランクは4アームばかりなので、5アームはあまり選択肢がありません。んで、たまたまMerlin Cycleというサイトで出ていたCXシリーズ(要はシクロクロス用)のクランクを見つけました。シクロクロス用ということなんで、チェーンリングの組み合わせは最大でも50x34というコンパクト仕様、しかもカーボン製で激安です。日本のサイトで調べるとなんと6万円超えの製品ですが、ここの通販だとなんと100ドル少々。いやーグローバリゼーション大歓迎ですなぁ。
前回R440のAthenaは地元のショップ「オッティモ」で組んでもらったので世話なしでしたが、今回は面倒くさいことをやってくれそうな店のないレキシントンですから、自分でインストールしないといけません。この辺は不安が残ります。
そういうことであれば、何はともあれきちんとした工具を揃える必要があります。これについては、Parktoolがパワートルク用の工具セットを売り出しており、これを買えば問題なく取り付けや整備ができそうです。クランクを取り外す際に必要な、あの不思議工具であるところのギアプラーも入ってますが、唯一14mmという巨大アーレンキーは入っていないので、別買いです。
さて、このカンパニョーロCXクランクセットは最安値のMerlin Cycleに発注しました。発注した後で気がついたんですが、なんとこの会社はWiggleと同じイギリスの会社です。もともと欧州の製品ですから、安いのはそのせいか、とも思うんですが、部品は大西洋を渡ってくることになりました。所要日数は約10日、荷物の配送状況トラッキング付き、送料無料で関税もかかりませんでした。
ちゃんとカンパニョーロの楔形の箱に入ったクランクが届いたときはちょっと感慨深かったっすね。
もう一つ必要なのはBBカップです。要するにスレッド式のボトムブラケットにパワートルクのベアリングを保持するためのねじ込み式のカップです。これはアメリカのアマゾンでも買えて30ドル少々。
さて、部品も工具も揃ったのでFSA/ゴッサマーを外して換装です。ところが、この346EVOのカップは、普通のシマノやカンパニョーロのカップより大きくて(44mm)、BBツールを別に買わないといかんことが判明しました。それにしてもBBの規格は乱立しすぎですな。
もとい、で386EVOを外しますが、これはまだ1000kmも走ってないので、ネジも固着しておらず、スンナリ外せました。
↑ゴッサマー取り外しの図。専用レンチが必要なのが困ったもんです。
グリスを一旦拭き取り、塗り直してパワートルクのカップを取り付けます。JIS(English)規格のスレッドなので、右ワンは逆ネジ仕様ですね。
↑イタリア製でも規格はJIS。グリスを塗って締め付けます。
↑ここはBikeHandのシマノ用工具セットに付いていた標準レンチでOK。
↑チェーンリングが収まります。右クランクがクランク軸と一体のホローテックと同じ思想。でも、軸が中空なのが「軽さ自慢」ですかねえ?
BBカップがきちんと座ってしまえばあとはどうということはありません。チェーンリング側クランクと一体化しているクランク軸をBBに通して、クランクの根本のベアリングがカップに座ったら、今度は反対側にベアリングとベアリング抑えのスプリングワッシャをいれ、シールを嵌めます。そんで左クランクを取り付けます。この時に左クランクが軸の歯車状の切り欠きの根本まで押し込まれている事が必要です。
↑今度は左側です。ここはベアリングとスプリング、それにプラスティック製のシールリングを入れます。これはベアリングを入れたところ。ホントはCXは専用品があるんですが、これは普通のパワートルク用。
↑そんでもって、左クランクをボルトで締結。ここで14mmなんていう巨大アーレンキーが登場です。
自分はアメリカの百均ショップ、「ダラーツリー」で買ってきた1ドルのゴムハンマーを使いました。
そんで、最後に14mmのアーレンキーを使う固定用のボルトを締め上げておしまいです。割りとあっけない。
ホントはこの固定用ボルトの締め上げにもキチンとトルクレンチを使う方が良いんでしょうが、このサイズのトルクレンチになるとレバーの取り付けサイズがワンサイズ上になり、エラく高くなってしまうので、普通のL型キーで目一杯?締めてヨシとしました。
仕上がりは上々です。
↑仕上がりの図です。カンパクランクとシマノのディレーラー他が同居のシマニョーロ。
↑このCXクランク、カーボンということで、質感としてはなかなか男前です。この石材みたい表面がなんだかそそりますね。
やっぱりオヤジバイクには5アームです。これでチェーンリングがAthenaと同じグレーだったら、チタンカラーに合って良かったんですが、CXは黒しかありません(黒地に機械切削面がアルミシルバー)。カンパニョーロはチェーンリングの換装が面倒なので困ります。それに別買いすると高いしね~(^_^;)。
以前、R440で手賀沼の周辺を走っていた時、若者に「どうしてクランクセットだけカンパなんすか?」と聞かれ、「やっぱり4アームってかっこ悪いじゃん」と言ったら、「へ?」と理解不能である旨の回答をもらいましたが、そういうもんですな~。オヤジは5アームなんだよ!(笑)
↑さあて、試走の途中の芝の上。ケンタッキーにはこういうところに事欠かないので、絵になります。
デザインはともかくとして、変速性能ですが、これも変わらないような気がします。もともとFSAとシマノ105の混成だったので、基準が不確かかもしれませんが、全く問題ありません。これはアルテグラとの組み合わせでのR440とも同じですな。ちなみに、カンパニョーロCXのクランクセット(正確にはチェーンリングか)にも10速仕様と11速仕様があり、5800系105(11速仕様)なので、当然CXも11速にしています。それにしても、シマノのフロントの変速は本当に良くなりましたね。これまで105-10速(5600系)→アルテグラ11速(6800系)→105-11速(5800系)と乗ってきましたが、6800以降のフロントの変速は別次元のように軽く、速くなりました。5800系でもあんまり遜色ないですし、シマニョーロ化しても違いが余りわかりません。
回転の軽さ云々は既にプラシーボ効果が入っているので全く客観的ではありませんが、あくまでもカンパニョーロ的によく回るように思います。当然ですが、ゴリゴリ感は全くなしです。しかし、カンパニョーロのパワートルクについては、5000kmでメンテ必要ということで、そのためにも専用工具を買ったわけですが、構造的に防水性は低いと思います。CXはシクロクロス用ということで、普通のロードモデルとは違うベアリングやパッキンになっているらしい?ですが、結局アメリカでは専用部品が入手出来ず、結局普通のパワートルク用のパーツで組み上げています。でも実用上大きな問題はありません。
↑途中で見つけたジェサミン川の流れ。美しい〜。自宅から25kmくらいのところですね。
自分でやったので、異音等は気になるところですが、200マイルほど走ったところでは出てきていません。まあ、出てきたとしても専用工具があるのでなんとかなるかと(^_^)。
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